le genres du chirimen/chirimen style " antique & vintage accessories" アンティークアクセサリーの魅力

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 買い付けの際、一番大切にしているイメージは、20年代〜70年代前半までのフランスのファッション・モードです。チリメンはコクトーが愛した種類の「美しさ」を大切にしたいと言う思いから名付けましたが、それは一つ一つのアクセサリー達にも繋がる気持ちです。
それまでの既存の・・・貴族や一部の成功した商人のものだけでなく、また男性の視点を重視した女性のスタイルではない、女性の為の美しく楽しいファッションが全盛だった頃の活力溢れる魅力的なフランスのモードを、当時のアクセサリーを通して感じて頂けるといいな、といつも考えています。
当時はブルジョワや貴族の独占を離れたモードの全てが生き生きとしていて、その都度発表される新しい流行「これからの未来」までが輝き、女性を美しく軽やかに成長させていました。
大量生産、大量消費というキーワード以上に、何となく次の扉が見えづらい、未来が行き詰まっているように感じる現代にはない「楽しさ」や「挑戦」があった事が、独特の良い雰囲気を作り上げている重要なエッセンスだと、私は思っています。

 当時のモードの中でも、アクセサリーがいいなと感じるのは、日本人の私たちが楽しむには、洋服よりもサイズの許容範囲が広い事、あとはダメージが布地よりは受けることが少ない為、ただしっかりと飾ってコレクションするだけではなく、実際に身に纏い、そのわくわく感のある楽しい美しさを実際に体感し、楽しめる事です。
カリスマ増田通二氏の言葉を借りれば、ファッション雑誌の真似をすっかりすることがお洒落なのではありません。ただ誰もがやはり素敵に暮らしたいと願っている訳であり、よりよく生きていく事を望むとしたならば、お洒落は心地よい緊張感を与えてくれ、自信を付けさせてくれる魔法のようなものです。買い付けるコレクション達に望んでいるのは、連綿と繋がる褪せない輝きのある存在を身につけることで、そのものの持つ美しさを自分のものにする”気持ち”が、女性としての美が自然に生まれてくる、そんな力です。

 たまにアンティーク・ヴィンテージとusedの区別がつかない・・という方がいらっしゃいます。少し前までは、正直そういう方とはもう感覚が違うと思うので、どうでもいいので関わりたくないと思っていました。美意識とは、生まれつき持ち合わせているものではなく、様々な情景や人間関係、景色、言葉、音楽・・世界のあらゆるものを自分の力の限り感じ取り、意識上か無意識かはともかく、磨き上げられるものだと考えているからです。要するに美意識と存在価値はイコールで結ぶくらいの意味が私にはあります。
usedとヴィンテージがわからないと仰る方は、果たしてそもそもその両者の違いを感じ取ろうと思った事があるのか疑問に思っていて、前提がまるで違うのに、それは他人に説明されて理解できることではないと思っていたからです。
その考えを改めさせてくれたのは、実際にお店に立ってお客様と直接お話しする機会に恵まれた事でした。

 お店には様々な方が来店します。アンティーク・ヴィンテージをご存じなく、骨董市の掘り出し物と何が違うのかと質問してくる方や、下手をすると他のテナントの店員さんまでリサイクル・ショップくらいの知識の人もいて、始めはもうかなりのストレスでした。
でも、丁寧に説明をして、実際にお付けになって頂くと、その方の顔がとても輝いて素敵になり、お会いするごとにお洒落な女性に変化していくのを目の当たりにして、頑なな考えが変わってきました。
 渋さんやバルザックから始まって、ゴダールやサンローラン、若き日のシャネルなどなどの沢山の影響を受けたように、私の言葉や私が買い付けたアクセサリーをきっかけにして、どんどん生き生きと輝きを増してくるお客様の存在は、もう言葉に言い表せない感動を与えてくれました。そして、今までおこがましいというより、偉そうで厭で、分かる人だけでいいと拒んでいた、説明することの大切さを改めて考えさせられ、このようなページを作ってもらった次第です。

 アンティーク・ヴィンテージはusedではないと私を含め、チリメンスタッフは考えています。
それは、usedはあくまでも飽きたものが主流で、アンティーク・ヴィンテージは長い年月大切にされていたもの達です。女性を楽しく美しくさせ、大事にされてきたものと、いらないものを処分していくのではスタンス、前提が違います。金やダイヤなどの宝飾品でもそうです。何カラットか何グラムかしか価値がないものと、その家の金持ち度を自慢する為ではなく、ただ美しさを求めてデザインされ、生まれた時から大事にされて、時を経て私たちを楽しませてくれるコレクションとを比べることは、どちらに対してもおかしな価値観だと考えています。

大事なお仕事や夢の成功を祈る度に買って下さる方や、娘さんと共同で使って楽しまれている方、5年前にお買いあげ頂いたリングがサイズが合わなくなったから、ペンダントにされているという方、そして余り出掛けなかったけれど、アクセサリーを買うのをきっかけに色々な人と会うようになれたと仰って下さる方・・・。大事にされてきたアンティーク アクセサリーが、また皆さんの手によって、素敵な時間を一緒に過ごしているんだ・・と思うと、もっともっと頑張らなくちゃと本当に気持ちがわくわくします。沢山の思い出たちが、これからの未来までも巻き込んで、美しく輝くような、そんなコレクションをこれからも御紹介していけるように精進していきたいです。
・・・長々とお読み頂いて、どうもありがとうございました!

頑張ります!

アサギ ツキコ

 

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